
平成27年4月1日、例年通り法務省から司法書士試験の受験案内が発表されました。詳細は下記をご確認ください。
平成27年度司法書士試験受験案内
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過去に受けたことのある方であれば、流し読みしてしまう内容であるかもしれませんが、この案内は司法書士試験を受験する上では基本となりますので、一読しておくと良いでしょう。今回の記事はこの案内の詳細をまとめ、更に受験時に役立つポイントをいくつかお伝えします。
司法書士試験のスケジュール
まずは日程を確認しましょう。
◆願書提出:平成27年5月11日(月)〜5月22日(金)
◆本試験:平成27年7月5日(日)
◆基準点・解答の発表:平成27年8月10日(月)
◆結果発表(筆記):平成27年9月30日(水)
◆口述試験:平成27年10月13日(火)
◆結果発表(最終):平成27年11月4日(水)
願書提出のポイント
願書受付の期間はおよそ2週間ほどあります。提出時に必要なものは主に4つ。
①司法書士試験受験申請書・写真票・筆記試験受験票
②受験手数料8,000円
③写真
④筆記試験免除申請者について、その資格を証する書面等
尚、司法書士試験受験申請書は各法務局の総務課で受け取ることができますが、多くの予備校では用意があるのでそちらに行かれるのが早いと思います。ただし数には限りがあるので早めに受け取るようにしましょう。
実はこの願書提出の時にもポイントがあります。願書提出の期間は、平成27年5月11日(月)〜5月22日(金)の間となっていますが、「いつ提出するか」が試験結果を左右することもあります。通常司法書士試験への意欲が高いほど早いタイミングで提出することが多く、会場は緊張感がより伝わってくる雰囲気になります。ただし、司法書士の場合は年齢制限がないことから記念受験と呼ばれる、記述は一切勉強したことがないけれど、現場の様子を知るために受けてみたいという人も一定の割合でいます。そのため、午後には試験を諦めて帰る人も多く、たまたま隣りの席が空いて広く使えることもあります。またどれだけ勉強をしても不安になるのが人間の性。周りの雰囲気に圧倒されて、「自分は大丈夫だろうか…」と不安になるような人の場合は、少しタイミングを遅らせて提出することがカギです。
Point① 願書提出のタイミングを遅らせて試験に集中する
法令等の適用日
毎年法改正が行われるため、司法書士試験では70問の択一のうち1問はその改正された部分について聞かれる傾向があります。ではいつの時点での法改正まで試験範囲に含まれるか?ということが問題になります。その点について受験案内ではこのように書かれています。
筆記試験及び口述試験の解答に当たり適用すべき法令等は、平成27年4月1日(水)現在において施行されているものとします。
しかしながら、下記の内容は試験の範囲内に含まれるため、しっかりと勉強しておきましょう。
①会社法の一部を改正する法律(平成26年法律第90号)による改正後の会社法
②会社法の一部を改正する法律の施行に伴う関係法律の整備等に関する法律(平成26年法律第91号)による改正後の商法又は商業法人登記に関する法律
③①及び②に関する政省令
具体的には、
・社外取締役を置いていない場合の理由の開示(372条の2)
・監査等委員会設置会社制度(399条の2第2項、331条6項ほか)
・社外取締役及び社外監査役の要件
・会計監査人の選任等に関する議案の内容の決定(344条)
上記についてはしっかりと復習しておきましょう。
Point② 法改正についてしっかりと準備をすること
飲料持ち込み可
もうご存知の方も多いと思いますが、平成23年度司法書士試験より、ペットボトル1本に限り持ち込みができるようになっています。これは冷房の効いていない会場もあることから、熱中症対策のため導入された制度です。尚、注意書きとしてこのような記載があるのでご確認ください。
なお、水滴等によって問題や答案用紙の破損等が生じたとしても、交換には応じられませんので、十分御注意ください。
夏季は特にペットボトルを持ち込むと周りに水滴が付着します。そのためハンカチやハンドタオルを下に敷いておくことをお勧めします。答案用紙が濡れてしまうと解答が認識されない恐れもありますので、そのようなことがないように扱いには注意すべきです。
Point③ ハンカチでペットボトルの水滴は拭き取ること!
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