
公務員と一概に言っても国家公務員Ⅰ種Ⅱ種、警察官、消防士、技術系公務員、外務専門職、裁判所事務官などなど、種類は数多く当然業務内容も大きく異なります。今回はその中でも市営住宅管理の業務に従事している方にインタビューを行いました。公務員を目指すきっかけや働いてみた印象など、お話を聞くことができました!
公務員を目指したきっかけは何ですか?

大学時代は普通に遊んでいました(笑) 勉強は単位が取れればいいという程度で、最低限授業に出席して、あとは友達と飲みに行ったりゲームをしたり。高校の時に一切ゲームをしていなかったので、大学入学と同時に自分の中でなんだか吹っ切れてしまって、とあるオンラインゲームは2,000時間ほどプレイしていました(笑)
ーではなぜ公務員を?
そんなテンションで大学生活を過ごしていたので、就職活動も適当だったんですね。なんとなくIT系を受けていましたが、うまくいくはずもなく。そこで勉強さえすれば職に就けるという安易な気持ちから公務員を目指すようになりました。あとは両親が公務員だったので、その影響もありますね。
市営住宅管理とはどんな業務ですか?

今は市営住宅管理の業務に就いています。一般的な不動産管理業務と同じですが、所有者が国であることから気難しいオーナーのご機嫌を伺うというのがないので、そこだけ違いますね。
【ここで不動産業界解説】
不動産管理とはオーナーさんが所有している賃貸物件を預かって、代わりに運用することを言います。通常は仲介業者とオーナーの間に不動産管理会社が存在していて、入居者情報や賃料の支払い状況などを管理しています。近年では少子化傾向もあることから供給過多の時代になっており、物件を所有しているだけでは入居者が決まりません。そこで不動産管理会社が間に入って適切な管理を行うことで賃貸物件を運用していきます。
ー具体的にはどのような業務ですか?
ただ業務としては結構地味です。現地を訪問して物件に問題がないか、ゴミの分別はきちんとされているか、共用部分が汚れていないか確認を行います。それ以外にも入居者の入退去管理や、室内の設備の管理、また督促の業務まで行います。台風や大雪、地震があると物件に影響があることもあるのでゆっくり休めないですね。
やりがいを感じる瞬間はありますか?
住居という人間の生活を支える衣食住の1つを取り扱っているので、責任感のある仕事を任されていると感じています。僕らの仕事がなくなると住んでいる方が満足に暮らすことができなくなりますので、生活に直結した業務に関わっていると実感します。
逆に大変なことはありますか?

責任が大きいということは、物件に何か問題が起こると大きなトラブルに繋がるケースが多いです。また生活に困っている方も多くいらっしゃって、賃料の未払いが多い方の対応には困りました。意外に滞納する方も多いんですよね。トラブルにならないように日々地味な仕事を毎日積み重ねることが大事です。頭を使って行動するというよりは、小さな仕事を丁寧にこなすイメージです。
公務員って実際安定ですか?
年功序列の色は強いので、長期的に働く方には合っていると思います。ただどんなに頑張っても早くに昇給することはないので、ゆっくりキャリアを積んでいくことはできます。実績重視でスピード早く成長したい方には合わないかもしれないですね。
まとめ
◆公務員を目指したきっかけは就活がうまくいかなかったから
◆公務員には結構地味な仕事もある
◆市営住宅管理は衣食住の1つを支える責任感の大きい仕事
◆公務員は安定だが実績重視のキャリアアップはしない