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【資格】が必ずしも安定だろうか?

私は学生時代、資格という夢のような切符に魅せられた1人だ。
大学院まで情報学を専攻し道は確立されていたはずだった。
しかし、卒業後に司法書士という資格に憧れ、3年間勉強をする。
結果は不合格。
既に25歳。就業経験なし。
その後は資格を諦め就職活動をし、現在は2社目である会社でカウンセラーとして勤務している。

資格が間違いとは言わない。
得られるものはたくさんある。
しかし、諦めないことが正しいとは思わない。
努力できる価値の高い若者に、いち早く生き生きと仕事をしてほしいと思う。

予備校のリスクを知ろう

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予備校の教師は全員口を揃えてこう言います「諦めなければ、必ずきっと…」。あのモチベーションを上げさせる能力は脱帽ですね。しかしながら現実は…、合格は狭き門ですよね。公認会計士の合格率は8.9%。司法書士に至っては3%未満です(※これは受験資格がないことにより合格率が下がっていますが、充分な勉強時間を費やした方でも1割切ると言われています)。当然の如く、講師がどれだけ頑張っても全員を合格させることは不可能なんですね。とある司法書士の講師は、どんなに励ましても9割は自ら諦めるとお話しして下さいました。

さらに危険なことは、予備校では不合格になった時の受け皿があります。司法試験3回受けて不合格だった人は司法書士、司法書士不合格だった人は行政書士や公務員など。いずれにしても他の資格を目指すようにと促します。もともと資格を目指している人は、資格に取り憑かれたようにそちらに流れていきます。即ち、資格試験を諦めにくい環境になっています。

公務員もはまりやすい資格の1つですね。公務員試験のスケジュールを見てみましょう。

4月 第4週 国家総合職、参議院事務職総合職、衆議院事務局総合職、大阪府行政
5月 第1週 東京都Ⅰ類、東京都特別区、衆議院事務局一般職
第2週 国立大学法人等職員/国立国会図書館総合職・一般職
6月 第1週 裁判所職員総合職・一般職
第2週 国税専門官、財務専門官、労働基準監督官、防衛省専門職、
法務教官(法務省専門職員 人間科学)
第3週 国家一般職、外務専門職
第4週 地方上級(都府県・政令指定都市)、
市役所(政令指定都市以外の一部市役所)
7月 第2週 市役所
第4週 市役所
9月 第3週 市役所
10月 第3週 市役所

ご覧の通り、4月から10月にかけて様々な試験が行われます。併願して受験するのが通常のため、これだめでも次がある!と思ってなかなか諦めるタイミングがないのが難しいところです。

目の前の試験に追われて、将来設計を後回しにしていませんか??

資格を目指すリスクを知ろう

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大学を卒業してから就職せずに勉強を続けている場合、1年の重みを認識していなければなりません。そもそも既卒という時点でハンデを背負っていて、さらに年齢を重ねる毎に一般企業への就職は厳しくなってきます。25歳から26歳になると一段とエントリーできる求人は減っていきます。20代後半になると未就業でエントリーできる職種は限られてしまいます。即ち、法科大学院を卒業されて司法試験を諦めた方は気をつけなければなりません。流暢に司法書士を目指している余裕はありません。

資格以外のキャリアアップを知ろう

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卒業後、資格を目指していた人はなかなかその他の選択肢を知ることができない。そのため不合格後も資格に走る傾向があると思います。GekokujoBでは、資格を取得できなかった方のその後のキャリアアップをご紹介しています。

◆税理士志望→エンジニア
内定者の声|税理士志望だった男のエンジニアへの挑戦!

◆公務員志望⇒営業職
内定者の声|身長200cmの男の就職活動記

◆公認会計士志望⇒営業職
内定者の声|公認会計士受験生がWeb広告の営業マンへ

◆公認会計士志望⇒経理職
内定者の声|未経験 既卒で一部上場企業 経理職へ

◆司法書士志望⇒営業職
内定者の声|既卒•司法書士の勉強から、ベンチャー営業職を挑戦

◆司法書士志望⇒経理職
内定者の声|慶應ボーイが不動産ベンチャーを選んだ理由

上記の通り、資格試験を目指して不合格になってもまだまだ若いうちはチャンスがあります。逆に資格にこだわり続けてしまうとそのチャンスを逃してしまいます。

僕らの使命

私たちの最終目標はあくまでも「若者が活き活きと働く」ことですので、就業後も悩みや課題の解消に一役買いたいと考えています。GekokujoBスタッフには、士業を目指して断念して者も複数います。僕らはそれを「士(サムライ)」と呼ぶことにしています。経験者がいるからこそ、資格浪人に合ったカウンセリングができると思っています。さらにGekokujoBでは、「同世代の仕事ぶり紹介」「情報交換のためのイベント開催(同窓会など)」を実施していきます。私たちの試みはまだまだ影響の小さい動きかもしれません。でも、この試みを継続していき、活き活きと働く若者の数が増え、その若者たちを繋げていくことで、少しづつでも私たちの最終目標達成に近づいていけると考えています。