
前回の記事では、公務員の方が転職を考えるときに多い理由や、採用担当者からの見られ方について記載しました。続いてのポイントをご紹介します。
3.面接でアピールすべきこと
まず、何歳くらいまでであれば民間企業への転職が可能であるかは転職先の業種にもよりますが、30代くらいまでは可能である企業が多いようです。ただ一般の職活動と同じように、年齢が高くなるにつれて、転職が難しくなる傾向にあります。
転職のポイントとしては、「前向きな転職」であることをいかに採用担当者に印象づけるかがポイントになります。明確な目標を持たず、単に「やりたい仕事が見つからなかった」では、転職してもまたすぐ辞めてしまうと思われてしまいます。 前向きな自分をアピールするという意味で、基本的なポイントは新卒の転職の際と同じです。
また、公務員出身の方が民間の企業の選考を受ける際、「公務員の色がついていないか」を見られることもあります。実際に、「公務員出身ということは安定志向ですよね、うちはベンチャーなので合わないです」という形でお見送りになってしまう方もいらっしゃいます。面接や書類では「スピード感」や「成果への執着心」、「柔軟さ」などをアピールすると良いと思います。
あなたが民間企業を志望する理由は、憧れだけではない?
最後のポイントは民間企業に対して過度な期待を抱いていないかを考え直すことです。民間企業に入れば、企業全体で目標に向かって一丸となり、前向きにバリバリと仕事に取り組める、といった認識が正しいかどうか一度冷静に考えてみてください。
民間企業の中にも働かない人、仕事のできない人は少なからずいますし、コネ入社もあるかもしれません。また民間企業に入っても、やりたくない仕事をやらざるを得ないことが必ずあります。民間企業だからできる、あるいは公務員だからできないという認識は必ずしも正しくありません。
なぜ今の職場で、あなたがやりたいことができていないのかを考えてみてください。それはあなたの考え方や行動を変える事でできることかもしれません。転職をしないで現状の仕事で働き方を変えることも、この機会に考えてみる事をおすすめします。
以上のように公務員から民間企業への転職のポイントをまとめてみました。今回は、分かりやすくするために民間という単語を使用しましたが、実際の面接では好まれないので注意してくださいね。
公務員は成りたいと思っていても、簡単になれるものではありません。あなたのポストに立ちたいと思っている方もたくさんいると思います。やりがいが見つけられないということは確かに転職の理由で多いですが、それは単に働いて間もないからであるかもしれません。
現職に留まるにしろ、転職するにしろ、しっかりと考えて悔いのない選択をしてくださいね。
【参考URL】
公務員からの転職
公務員や刑事の転職が不利な理由