
時間というのはいつも足りないものですね。特に資格試験は、一度パスできなければ、次の開催時期間でしばらく待たされてしまうもの。その間に知識もポロポロ抜けて、復習にさらに時間がとられる・・・!そんな経験をした方は多いのではないでしょうか?
そんな方のために、資格試験において大切な、①インプット②アウトプット③復習が効率的にできる、おすすめの勉強法があります。
それが「7回読み勉強法」です。
この勉強法を提唱されているのは、山口真由さん。
山口 真由(やまぐち まゆ、1983年 – )は、日本の弁護士、タレント、元財務官僚。東京大学法学部卒業。北海道出身。
幼いころから常に成績優秀。高校も北海道で上位の札幌南高等学校に進むつもりだった。しかし、東京の筑波大学附属高等学校に合格し進学。
2002年に入学した東京大学では法学部に進み、3年時に司法試験、翌年には国家公務員Ⅰ種に合格。在学中は東京大学運動会男子ラクロス部のマネージャーを務める。学業成績は東大4年間を通じてオール優で、4年時には「法学部における成績優秀者」として総長賞を受け、2006年3月に首席で卒業。同年4月に財務省に入省。その二年後2008年に退職し、弁護士登録。
現在は長島・大野・常松法律事務所にて弁護士として活動するかたわら、タレントとしてテレビ番組にも出演している。wikipediaから引用
東大法学部卒で首席、国家総合職にも入省、そして現在では弁護士として活躍している彼女。
どれか一つでもすごいのに、これを達成できたのは、彼女のなにが違ったのでしょうか?
それに関して彼女はシンプルな勉強法に取り組んだからだとおっしゃっています。
「教科書を7回読んだだけだ」と。
・・・・本当かよ?とお思いのかたもいらっしゃるかもしれません。
しかしながら、考えてもみてください。在学中、本当に一つの教科書を7回読んだことありますか?
もしかして、3回が限度じゃなかったですか?よく「参考書を3周回しました」ということは聞いても、
「7周まわしました」とはなかなか聞かないものです。実は私たち、思ったよりも「回していない」のです。
1周1周に時間を取られすぎて、全体像を把握するころには結構な時間が経っており、冒頭に書いていることなど、
結構忘れていたりします。こういった①全体の把握②素早い復習③記憶の定着が一挙にできるのがこの勉強法のメリット。
以下、具体的に7回読む際に、どういうことに気をつけるべきか、見ていきましょう。
1-3回目:土台作り
「1回目は意味をとろうとせずにサラサラッと読みます。大見出しだけを目で追うようにして、出題範囲の全体像を頭に入れるためです。この項目はこれぐらいの分量で、あの項目はこの程度かと、薄ぼんやりとつかむ感じです。そうすることで頭の中に出題範囲全体の見取り図をつくるんです」
1回目を読むとき、何より大切なのは内容を理解しようとしないこと。最初から丁寧に読んで理解しなければと考えると、「大きなストレスになるから」だという。
「意味にとらわれずにサラサラッと読むことで、『なぁんだ、この程度のページ数か』と、思うことができます。それが教科書を繰り返し読むことの面倒くささを、ある程度やわらげてくれるんです」
そういう読み方なら、誰にでもまねできそうだ。続いて、2回目もサラッと読む。すると、小見出しの語句くらいは頭に入ってきて、少しだけ意味がとれるようになる。彼女が言う出題範囲の「見取り図」が、やや具体的になってくる。
「3回目になると、同じようにサーッと読みながらも、たとえば世界史の教科書なら、『次のページの右端には、耳にピアスをしたチンギス・ハーンの写真があって、その左ページはこんな記述があったはずだなぁ』といった、見当がつくようになります。ページをめくりながら、自分のイメージ通りかどうかを確かめるような読み方になってきます」
3回目までは、あくまで「土台づくり」。だから、全体の理解度は2割程度らしい。回数を重ねることで、そこで築いた土台の上に、より具体的な教科書の情報を積み上げていく。いわば、「習うより慣れろ」式の読み方なのだ。
「よし、7回読むぞ!」と最初は気負いすぎないほうがよいです。
上記のように、書かれていることを立ち読みするぐらいの意識で読んでいくと、勉強をはじめるのが楽になります。
そして気づいたら数十ページ読んでいる、となり、ずるずる惰性で最後まで読めてしまいます。
4-5回目:「再現性」を意識する
4回目も同じようにサラッと読むのだが、山口さん自身の受け止め方に変化があらわれる。
「それまでは、私の内側に川のようによどむことなく流れていた教科書の内容が、4回目ごろから川の中に柵のようなものができて、そこに教科書の情報が少しずつ引っかかるようになる。つまり、より細かな意味が、私の頭に入ってくるようになります。5回目に読むころには、教科書の理解度が2割くらいから、いきなり8割くらいにはね上がります」
そのレベルに達すると、彼女が当初話していた「教科書の再現力」は一気に高まる。ページをめくる作業が、次のページの内容を自分の脳に喚起するためのスイッチになり、教科書に書かれたキーワードだけでなく、出題範囲全体の論理の流れもはっきりと見えるようになる。
出典:教科書を7回読むだけで、断然トップになれた!(前編):PRESIDENT Online – プレジデント
実際やってみるとわかるのですが、これぐらいから、かなり頭に入ってきます。
自分が理解できていない点は明瞭になり、そのあたりを重点的に読むと、全体の理解が進みます。
6-7回目:完成
いよいよ、最終段階に突入する。6回目では、全体像が頭に入っているので、机の引き出しから必要なものを取り出すように、見出しを見れば、その説明がすぐ思い浮かぶようになると、彼女は話す。
「最後の7回目は、斜め読みのような感じでも、自分が細かい部分まで理解できていることを実感します。しかも読むスピードをとくに変えなくても、ある部分については詳しく確認したり、ある部分については読み飛ばしたりすることが、自由自在にできるようになります。そのレベルに到達できれば、読むスピードも1回目の5分の1程度の速さになっているので、この段階なら、300ページ前後の法学の専門書を1日7冊ぐらいは読めてしまいます」
出典:教科書を7回読むだけで、断然トップになれた!(前編):PRESIDENT Online – プレジデント
ここまでくると、本の内容はかなり理解できています。
そしてなにより、スピードが段違い。見知った情報が多くなるため、読み飛ばしながらなんとなく復習も可能になります。
ここまで読めば、しばらく間が空いたとしても、すぐ思い出すことができます。
実際やってみた感想
実は私、プーチンも実際やってみたことがあります。
そのときの感想は、ずばり 「飽きる!!!!」 です。
300ページの見知らぬ本を、パラパラ7周も回すのは非常に退屈な作業になります。
なので一手間加えるのが大事になってきます。
具体的には
1 1つの章のみ、7回まわす。
2 回した回数を教科書に書き込む
3 単語や定義などは、ラインマーカーをひく
4 自分が最初に感じた感想を書き込んでおく
5 歩きながら、電車に乗りながら、カフェを転々としながら読む
こうすることで、飽きを感じずやってみることができます。
まとめ:
教科書を7回読むべし!
1-3回目 土台作り
3-5回目 「再現性」を意識する
5-7回目 完成
以上、大変シンプルですが、効果は絶大です。
時間がない方にこそやってほしい勉強法、それが7回読み勉強法です。
おためしあれ!!