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本記事では、ここ数年の司法書士の受験者数の減少や、司法書士人口の変動に着目し、合格難易度や合格後の参入障壁についてまとめたいと思います。受験者数が減っていることで、これで競争率が低くなって受かりやすいと思ってる方は多いのではないでしょうか。

実はそうではないんです。むしろ難易度は上がっていると言えます。そのカラクリをご説明しましょう。

司法書士受験者数の減少

司法書士を志している方の多くは、毎年の司法書士試験の出願者数や受験者数は気にされてる方も多いと思います。司法書士試験の場合、合格ラインは受験者の約3%前後になりますので、単純に考えて受験者数が多いほど合格者が増えることになります。

ここ数年はこの出願者数・受験者数は共に減少傾向にあります。グラフを見て頂ければ一目瞭然ですが、平成22年度から減少傾向にあり、今年には受験者数が20,000人を切る見込となっています。これが意図していることを分析しましょう。


司法書士試験受験者の推移

受験者数の減少による合格難易度の上昇

受験者数が減ると、一般的にはライバルが減って合格しやすいのでは?と考える方が多いかもしれません。しかしよく考えてみると、合格難易度は年々上がっていっています。その理由について説明していきましょう。

ここ数年で司法書士試験の制度については大きく変わっていません。つまり、今まで受けていた人が急激に受けるのを辞めたとは考えにくいのです。そのように考えると、受験者数が減少している大きな要員としては、新たに司法書士を目指そうとする人が減っているということがわかります。

司法書士のネガティブなイメージ

司法書士を目指そうとする方が減っている理由として考えられることとしては、マスコミやメディアの影響です。司法書士を目指している方は、おそらく下記のような記事を読んだことがあるのではないでしょうか。

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最近よく司法書士の給料は安いとか、食べていけないとか、そのような話を耳にすることが多い気がします。このようなイメージがついたことで、司法書士を目指す人が大幅に減ったと考えられます。

司法書士試験合格者の年齢分布

司法書士を目指す人が減ったというのは、司法書士試験合格者の年齢を見てもわかります。

20代合格者数

ここ5年間の司法書士試験合格者の年齢を見ると、20代の合格者が大幅に減少傾向にあることがわかります。それに伴い、平均年齢も上がっています。前述したように、メディアの影響によって司法書士が薄給のイメージが強くなったために、学生から司法書士を目指す方が減ったのだと思われます。このように年齢から見ても、新規参入者数が減っているということが理解できます。

一方で増える司法書士人口

司法書士試験の受験者数は減っていますが、司法書士人口は年々増加傾向にあります。平成5年以降は年間50名程度の増加だったにも関わらず、平成18年以降は500名も毎年増えてきています。平成9年には17,000人程度だった司法書士数も、平成26年には司法書士数が21,000名を超える数となっています。

司法書士会員数の推移

これには司法書士の年齢も大きく関係しています。高齢化が顕著である司法書士の業界は、現在60歳以上の司法書士が40%を超えています。60歳代の方が最も多く司法書士の割合を占めており、平均年齢は52.9歳となっています。引退が少ないこの業界では高齢化が続いており、特に不動産登記は今後劇的に業務量が増える見込はないため、如何に彼らから仕事を取っていくかが重要となります。

では今年の出願者数は?

それでは今年の司法書士試験の出願者数を見てみましょう。

平成26年度から2,784人減(昨年比で-11.3%)の21,754人となりました。この人数を踏まえ、各予備校では合格者数を大幅に減らさないために昨年同様、若干合格率が上がるのではないかと予想されています。しかしこの数字に騙されてはいけません。上述した通り、難易度は上がる傾向になるため、少なくなったからライバルが減ったと考えるのではなく、更に気を引き締めて試験に臨みましょう。

まとめ

◆司法書士受験者は減少傾向にあり、合格難易度は上がっている
◆メディアの影響により司法書士試験の新規参入者は減っている
◆一方で司法書士人口は増加しており、特に高齢者が多いのが特徴的である

公認会計士試験の難易度は?

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参考

法務省:司法書士のページ
激変する司法書士業界の現状

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