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こんにちは。Asamiです。
今回で司法書士シリーズ最終回!
司法書士の仕事③~司法書士試験に不合格!今からでも就職できる?~
正直なところ、第一回、第二回、はどうでもよかったのです。
司法書士の仕事①~司法書士の仕事とは?~
司法書士の仕事②~司法書士試験に合格!資格をとってどう生きる?~
第二新卒ナビに登録された方で、資格を目指していたがあきらめ、
就職活動をしようとしている方は結構いらっしゃいます。
皆さん、資格試験に合格していたら、第二新卒ナビには登録していないでしょう。
私も去年の夏、試験に落ち、就職しようと第二新卒ナビに登録しました。
平成23年度のLEC東京リーガルマインドのデータによると
司法書士合格まで2~3回の受験で合格される方が最も多いとのことです。
司法書士を目指すと決めたとき、私も二年で合格してみせる!と思っていました。
(今思うとその自信はなんだったのか分かりませんが・・・笑)
しかし本命の二年目の試験に落ちてしまい、
どうしてもあきらめられずにもう一年頑張ってみたもののやはり不合格!
そのとき25歳。職歴なし。
まわりはすでに社会人三年目。
これはさすがにまずい、と思いました。
しかし言うほど危機感を持っておらず、
どこか就職先はあるだろう~なんて楽天的に考えていた部分もありました。
以前も書きましたが
第二新卒ナビに登録し、Hiroさんにカウンセリングをしてもらったとき
どんな仕事を希望しているか聞かれたときに
「事務をやりたい」
と何となく答えたところ、
「紹介できる求人は少ない」と言われてしまいました。
その理由は
■事務職の求人は少ない。新卒で人が足りてしまうから。
■未経験からだとさらに少ない。
25歳で即戦力にならない人材を雇うなら、若い未経験者を採用し育てたほうがいい。
■何かアピールできる特技や資格を持っていない。
一つ目と二つ目の理由はよーく納得できます。
しかし三つ目、何かアピールできる資格・・・司法書士の勉強をする中で培った知識は
アピールできませんか?
→できません。
むしろ逆にマイナスになってしまう事も有ります。
司法書士の知識を活かして働きたいのであれば、
司法書士をもう一年目指して頑張ればいいんじゃないの?
という見られ方をしまったりと。。。
では、知識を利用できそうな企業の法務部に就職すればいいのでは!?
と考えるかもしれませんが
法務部は、求人の数は事務職よりも更に少なく、あっても経験者の採用がほとんどです。
法科大学院(ロースクール)の卒業生の方であっても
法務のポジションに未経験者から挑戦できる事は非常にまれです。
また、中小企業では法務ばかりやっている部署はまずありません。
に面白い記事が載っていました。
企業が法務担当を採用するのは難しい、とのことです。
一般的に企業が法務の中途採用求人を出す場合、以下のような条件が挙げられます。
・法務部での法務経験5年以上必須
・TOEIC800以上、国際法務経験あれば尚可
・司法試験択一合格者尚可
ハードルが高いと思いませんか?
上記の条件を満たす人は転職ハイシーズンでも100人に到達しないとのこと・・・
企業側が求める能力のハードルが高い、しかしそれを満たす人材がいない。
よって現実的には新卒採用から育てるという地道な方法をとる企業も少なくないとか・・・。
では、司法書士事務所への就職を考えてみると、
勉強した知識を活かして【補助者】という道もありますが
オンライン申請の普及などにより求人数は減ってきていますし、
司法書士の資格を持っていない元受験生を
正社員として採用する司法書士事務所は少ないのが現状です。
(受験生をアルバイトとして雇用する司法書士事務所はありますが)
私はカウンセリングの後、
とても甘い考えをしていた、と思いました。
資格を目指すと決めてから、一日10時間以上勉強してきました。
いろいろなものを犠牲にしてきました。
資格を目指す人にとってはこれらは当たり前のことかもしれませんが、
頭のどこかで、その頑張りが仕事に活かせると思っていました。
しかし、それは自己満足であって、
司法書士の試験に落ちた後、
就職する際に資格と関係のある仕事につくことができる人はごくわずかだと思います。
第二新卒ナビに登録された方で、
司法書士を目指していたがあきらめ、就職活動をし、
今現在営業職として働いている方がいらっしゃいます。
以前Hiroさんが内定者の声としてFさんについて書いていました。
内定者の声|既卒・司法書士の勉強から、ベンチャー営業職を挑戦
Fさんは大学卒業してから一年と期限を決めて、司法書士の勉強をしていました。
私は直接Fさんとお話をしたことはないのですが、
Hiroさんの以下の言葉がとても印象的でした。
『司法書士や法曹、公認会計士、税理士などの難関資格を目指している方のリスクは
受かるまでに時間をかけ過ぎて年齢を重ねてしまう事です。
年齢だけは一度取ると取り返す事が出来ません。
その期間に何をしてきたか?という点で「勉強です。」だけでは面接で通過できなくなる
分岐点にさしかかる前に踏ん切りを付ける事が大切だと思います。
期間を定めて、自分の中で悔いを残さないように全力で臨んでいた方は
就職活動をしていても短期間で内定を取ることが多いです。』
資格を目指すことは、覚悟が必要です。
私も、期限を定めて勉強するのはとても大切だと思います。
目指す覚悟はできても、あきらめる覚悟って難しいものです。
私は勉強していた時期、
もうこの資格に受からなかったら、
「私の人生は終わってしまう」
というような気持ちになったこともありました。
今思うと、そんな資格ごときで!?と自分でも思いますが
当時は周囲から遅れをとっている、という焦りと
資格を目指して自分が犠牲にしたものを取り返したいという何か意地のようなものがあったんですよね。
ふっきれた気持ちになっていますが、
こうやって司法書士について書いていると
落ちた悔しさというのはやっぱり忘れられません。
でも、Hiroさんの言った言葉
「自分の中で悔いを残さないように全力で臨んでいた方は
就職活動をしていても短期間で内定を取ることが多いです。」
自分で言うのもなんですが、私もそう思います。
思い切り何かに打ちこめる人って、
きっと自分の生きがいを見つけて
他のことにも全力投球できると思うんですよね。
と、自分で自分を誉めて今回司法書士シリーズを終わりにしようと思います。
資格試験に不合格だった方、資格試験を目指している最中の方にとって、
これから資格を目指し続けるリスクを把握し、
今の自分を見つめ直す機会になればと思います。
本日もお疲れ様でした!
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